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駅前野球大学 vol.2 「プロ野球から考える これからのラジオとソーシャルメディア」レポート

<このイベントは、野球INSIGHTの前身の「野球ファンネット」時代に開催したものです>
◼︎開催日時:
・2011年12月4日(日)15時30分~18時00分
◼︎会場:
・東京・銀座 「アルコ・イリス」
◼︎主演:

【ゲストスピーカー】
・斉藤一美(文化放送 ライオンズナイター実況アナウンサー兼プロデューサー)
・津田大介(ジャーナリスト。メディア・アクティビスト)
【ナビゲーター】
・プロ空頭(野球ファンネット)

プロ野球×ラジオはどこへ向かうのか

ラジオで野球中継が始まってから、約60年。
数々の名シーンを「声」で届けてきたラジオ中継は、近年語られる「野球人気の低迷」に加え、「若者を中心としたラジオ離れ」も重なり、厳しい局面を迎えている。

ただ一方で、IPサイマルラジオ「radiko.jp」の普及やスマートフォンの浸透により、聴取環境は確実に広がった。さらにSNSの台頭によって、ラジオコンテンツとの相性の良さも改めて注目されはじめている。いま、ラジオは新たなフェーズに入りつつある。

「プロ野球とともに、ラジオはどのような道を歩んでいくのか」
「SNS連携は、どこまで進められるのか」
「ラジオ局に未来はあるのか」

そんな問いを軸に行われたのが、実況歴約15年、ラジオ界屈指の名実況アナウンサーであり番組プロデュースも手がける斉藤一美と、ラジオもプロ野球もこよなく愛するソーシャルメディアの論客・津田大介によるクロストークだ。


30分延長の熱量。笑いから始まり、現実へ踏み込む

SNSを多用する斉藤氏と、大のドラゴンズファンとして知られる津田氏の掛け合いは、終了予定時刻を30分オーバーする盛況ぶり。トークは、両者が野球に興味を持ったきっかけからスタートし、斉藤氏の実況現場で生まれた裏話・暴露話が飛び出すたびに、会場は笑いに包まれた。しかし、議論が進むにつれ空気は一変する。ラジオを取り巻く環境の厳しさ、そして「広告効果を測る指標の弱さ」ゆえにスポンサーがつきにくいという現実。話題が具体性を帯びた瞬間、会場には重い沈黙が落ち、プロデューサーとしての斉藤氏にも苦悩の表情がにじんだ。


「僕らは何をしてあげられるのですか?」会場が一つになる瞬間

イベントの終盤になって、観客からは、こんな問いも投げかけられた。
「僕らは(斉藤さんが担当する)中継番組に、何をしてあげればいいのでしょうか?」
その言葉に斉藤氏が感極まる場面も。単なる聴取者ではなく、番組を支える参加者として会場の温度が揃う瞬間だった。


SNS連動の提案で、来季に向けた“宿題”が生まれた

津田氏からは、「中継ブースにタブレットを持ち込み、SNSと連動するのはどうか。イニング間に発信すればリスナーとの距離は縮まり、双方向性が増すのでは」といった提案も出た。議論はその場限りで終わらず、来季の中継に向けた宿題(?)が確かに生まれた。終了後、ロビーにはゲストを囲む輪が幾重にもでき、この企画の続編を望む声が多く上がった。ラジオとプロ野球の未来を考える熱は、最後まで冷めなかった。

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